西野亮廣さんの著書「夢と金」、普通の会社員でも”使える”内容はあったのか?

おすすめ本

さて、今回はキングコングの西野亮廣の著書「夢と金」を読んでみて
私のような会社員でも日常の業務であったり、生活に役立つことがあったのか?を紹介したいと思います。

さて、この本
基本的には、起業家、経営者、個人事業主や、これから起業を考えている人にとってはとても役に立つ内容が書かれていました。
ただ、会社員であっても、考え方であったり、収益構造の成り立ちだったり、お金の生み出し方だったり、また、親世代として、将来ある子供たちを育てる上でも、知っておくべき大切な内容も書かれています。

ただ、
会社員の業務として取り入れる内容があったかというとマーケティングや営業職、サービス業の人にとっては、業務に取り入れられる観点は多々あるように思います。

現時点で、私、エンジニア系技術職の会社員の仕事には直接役に立つ内容はありませんでした。

ただ、日常の生活や、今後の人生を生きる上で、
参考になることはあったので
その内容について紹介したいと思います。


 

○富裕層の方々に感謝するということ

一番わかりやすい例は飛行機の座席の料金についてです

東京~ニューヨーク間の料金
座席のクラスによって価格帯が分かれています。
私たち庶民は、

通常エコノミークラス(約22万円)
一番高いファーストクラスは約190万円

なんと8倍もの値段です。

この東京からニューヨークまでのチケット代の売り上げは
全部売れると約1億円になるそうです。

逆に言うと、
1億円の売り上げを出さないと飛行機を飛ばせない
とも言えます。

ということは
VIPな方々が、
ファーストクラスなどの高額料金を支払ってくれているおかげで、
私たちは、そこそこ安い料金でニューヨークに行くことができる
ということになります。

富裕層の方々には本当に感謝しかありません。
なのでVIP席の近くを通ったりした時は
心の中でありがとうございます
とつぶやいておこうと思いました。

 

○子供たちや若い世代に伝えておくべきこと

お金の使い方について、
本編ではなく番外編にとてもよいことが書いてありました
ので紹介します。
私のような大人でもとてもうなづきどころが多い内容で
とても勉強になります。

以下その抜粋を掲載します。

・お金には5つの使い方があるということ

「消費」・・・
日常生活を続けるためにお金を使うこと。
家賃、食費、水道光熱費 生きていく上で必要なお金。

「浪費」・・・
必要以上の贅沢にお金を使うこと。
スイーツを買ったり、ブランド品を買ったり
ざっくり言うと無駄遣いのこと。

「投資」・・・
未来の自分のためにお金を使うこと。
本を買ったり、
セミナーに参加したり、
仕事を効率化してくれる設備を買うとか。。
リターンが見込める商品を購入するということ。

「投機」・・・
資産価格の動く方向を予測して、
上がるか下がるかに賭けて
売買をおこなうこと。
安い時に買って、高くなったタイミングで売る 
といういわゆるギャンブル要素の強いもの。

「貯金(預金)」・・・
お金を貯めること。
銀行口座にお金を入れておく。
貯金箱にお金を貯めるということ。

 

この5つの中で、
もっとも多くの日本の子供たちが
大人になるまでに触れるのは
「浪費」「貯金」
だけの場合が多い

つまり、
お金の使い方が、
「無駄使い」「お金を貯める」の2択しかないということ。

子供たちのお小遣いの使い道はその二つだけ。
お菓子を買っても
銀行に貯金しても

お金は増えない
むしろお金は減る一方である

日本の多くの親は
子供たちに
「お金の減らしかた」
しか教えていないということ。

それと、

お金をつかうときに、お金を借りる場合があると思います。
いわゆる「借金」です。

私の場合、
親戚のおじさんがサラ金からお金を借りて
うちの父が保証人になって苦労したから
借金は悪いものだっていうイメージがどうしても残っています。

でもどうやら借金には「悪い借金」「良い借金」があるようです。

「悪い借金」とは
「消費」や「浪費」に充てることを目的とした借金

「良い借金」とは
未来の自分のためにお金を使うお金。
例えば、
本を買ったり、
セミナーに参加したり、
仕事を効率化してくれる設備を買う
ということを目的とした借金つまり、
リターンが確実に見込める投資につかう借金のこと

私が持っている「借金」で考えてみました。
・車のローン・・・「消費」
・住宅ローン・・・「消費」
・子供の奨学金、教育ローン・・・「投資」

奨学金や教育ローンは子供自身の未来へのリターンを込めた
「投資」ではあるけど
金銭的に自分に返ってこないことを考えると
自分にとってお金が増える「投資」
には当たらないかもしれません

これだけみると
私の今の状況は、
「借金をしてお金を消費し続けている」
状態ということが分かります。

これは
過去の自分が
「自分自身に投資していなかった結果」
ということです。

ちょっとグサッっと心にささります。
そうはいっても
これから何もしないわけにはいきません

そう、だから私はこの文章を書いているわけです。
話しが逸れていきそうなので
元にもどします。

「投資は危ないからやめておけという大人」

そう私も、
投資の勧誘や詐欺広告が多いので
そういうイメージをもってます。

「労働の対価=お金 という認識が強すぎる」

これも、月給や時給でしか稼げないと思ってました。

「お金にはたらいてもらう」
「仕組みに働いてもらう」

という発想が無い

借金が悪いのではない
投資が悪いのではない

「知らないことを知らないままにして
その知識のままで子供たちに間違ったことを教える大人」
が悪い

本当にそう思います。
よくわからないから怪しい
ではなく
情報、内容を理解して、学んで
その物事をしっかり理解していきたいですね。

○困っている人を「助けたり」「応援できる」NFT

そもそも、
NFT??ってなに?って人は
この本が一番わかりやすく説明されています
石器時代の「石のお金」を例えて説明しているところが
サイコーにわかりやすいです。
ぜひ本を読んでほしいです。

これまでは
いくらでもコピーできる
デジタルデータ「画像」「動画」「音楽」他、
どのようなものでも
「持ち主」というものを作ることができなかった。

だけどNFTによってそれが可能になった
ということ。
それにより、どんな可能性があり
誰を助けることができるのか?

さて
NFTの活用方法はまだまだ可能性がいっぱいあるけれど
現在行われている使い方の例がこちら。

・売買をして利益を得る、投機的な使い方。
・一点もののアートのように、希少価値の高い商品として扱える。
・クラウドファンディングのように応援代や資金調達の手段として使える。
・困っている人を助けるための支援としての活用できる。
・アニメやキャラクタ、そのクリエイターを応援するためにNFT(デジタルグッズ)を販売。

また、
NFTには
・消すことのできない購入履歴が残り続ける
・その履歴を誰でも見ることができる
という特性があります。

この本では、この特性を生かして、絵本を子ども施設に寄贈したことをいつまでも証明してくれるメダル型のNFTについての紹介があります。

これまでは、
誰かを支援したり、寄付したり、社会貢献したってことは
あまり世間の表舞台に立つことはなかったと思います。

NFTの技術によって、
これだけ社会貢献してますよってことが
いつても公開されているので、
「このNFTの持ち主は信用できる」
ってことがわかり、
自分の信用の積み上げにも使えるということになります。
(基本的には匿名であり、具体的な個人は特定されない)

 

以上、
私にとっては、
これまでの固定観念や先入観をいい意味で
壊してくれるとても良い本でした。
未来の夢をもった子供たちに伝えるべき知識も
少しはついたと思います。

この本を読んで共感した人は
いろいろな人に紹介してもらって、
日本中に広がってほしいと思うすばらしい本でした。

では。

 

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